コペンハーゲンでレストラン巡り

美食の街コペンハーゲンを食べ尽くします。

Host

Hostさんは北欧スタイルの凝ったコース料理をリーズナブルに提供するレストランで、コペンハーゲン屈指の人気店です。2019年の北欧諸国版ミシュランではミシュランプレートで載っています。

Hostの店内は100席近いお席があるにもかかわらず予約でいっぱいで、1週間前くらいですと平日でも6時~8時スタートのお席はほとんどとれません。当日もたくさんのコペンハーゲンの地元の方で賑わっていました。

f:id:copennogohan:20190827042939j:plain

Hostの店舗情報

f:id:copennogohan:20190827043323j:plain

Hostのコースは3品のコース(350kr)と5品のコース(450kr)、ベジタリアンのコース(同様に3品350kr、5品450kr)があります。

折角なので、今回は5品のコースにしました。
後でわかりますが、Hostはサービス精神が旺盛で、たくさんのサプライズを提供してくれます。5品のコースのはずが、「サプライズだよ」「おすすめだよ」と言われるままに、結局9品を頂くことになりました。もちろん追加料金はありません。
そのため、そんなに量はいらないよという方は、3品がおすすめかもしれません。
(今回が特殊な可能性もあります。気になる方はHostで注文時に聞いてみてください)

f:id:copennogohan:20190827044633j:plain

コースに先立って、Hostのサプライズとして1皿サーブされます。
黒い石畳の上に鮮やかな色合いのカブやデニッシュアップルのピクルス、エビのサラダが飾り付けており、Hostらしい美しい一皿となっています。

カブとデニッシュアップルのピクルスは素材が良く、マヨネーズと良く合います。
エビのサラダは、入れ物になっているパリパリの皮と良く合っておいしいです。 

f:id:copennogohan:20190827050652j:plain

Smoked salmon with fennel and horseradish

スモークサーモンとイクラの一皿です。鮮やかな色合いのイクラと野菜の上に、ミルキーな緑色のパセリソースがかかっている、とても美しい一品です。スモークサーモンはフレークになっており、イクラやフェンネル、ホースラディッシュとうまく調和しておりおいしいです。

f:id:copennogohan:20190827051434j:plain

Salted scallops with elderflower and kohlrabi

塩で味付けされているホタテと、デニッシュアップル、大根のような野菜のピクルスが合わせられた一皿です。緑色のエルダーフラワーソースが白色で統一された料理の中で美しく輝いています。このお皿も黒い石畳が使われており、白が強調されているあたりにHostのこだわりを感じます。

ホタテはちょうどいい塩梅の塩味でおいしいです。デニッシュアップルやピクルスとのバランスをうまくとらないと、ホタテが負けてしまうので、工夫しながら食べ進める必要があります。 

f:id:copennogohan:20190827051949j:plain

2品目のサプライズは、キノコに黒イカのスープをかけていただくスープです。
Hostの方が目の前で最後の仕上げをしてくれます。黒イカのスープは少し酸味があって、独特の味わいです。ここで少し箸休めをして、次のロブスターへと進みます。 

f:id:copennogohan:20190827052743j:plain

Fried Norwegian lobster with cherries and corn

これまた、色鮮やかな葉っぱがちりばめられたHostの非常に美しい一品です。
ロブスターの下には、チリベースのピリッとするソースが隠れていますが、甘いチェリーとコーンと一緒になることで辛さが和らぎ、絶妙なバランスでとてもおいしいです。 

f:id:copennogohan:20190827053202j:plain

Baked cod with danish tomatoes and parsley sauce

タイとトマトに、再びパセリのソースがかかっている一皿です。
面白いのは、同じパセリのソースでも色合いが違っており、こちらで使われているソースはよりグリーン感が強いです。葉っぱと合わさって、デンマークらしい緑が強調されたこれまた美しいお皿です。

写真はないのですが、友人側でテンダーロインのお皿(+50kr)も頼んでいます。
こちらも同じように緑色のお皿になっていますが、テンダーロインは非常にレベルが高くて、かなりおいしいです。コペンハーゲンに来てから、日本の鉄板焼で出されるような、繊細な脂のお肉を食べていなかったのですが、こちらは素材も調理も素晴らしく、繊細な脂のおいしさを感じることができました。

f:id:copennogohan:20190827053845j:plain

デザートでもまたサプライズで1品提供してくれます。ヨーグルトのムースにクランブル、キャラメルソースが合わさっており、とてもおいしいです。

特筆すべきは上に載っている小さな松ぼっくりです。まず見た目がとても可愛らしく、Hostの遊び心を感じます。味もレーズンのような感じで、おいしいです。

f:id:copennogohan:20190827054557j:plain

Raspberry sorbet with Norwegian brown cheese and caramel

メインのデザートはラズベリーのソルベです。最後まで素敵な色遣いのお皿を提供してくれます。お味としても、爽やかなラズベリーのソルベと、チョコレートのクランブルの相性が良く、おいしいです。 

f:id:copennogohan:20190827055715j:plain

食後のカフェを注文すると、カフェと同じタイミングで、若干秋の装いの素敵なお茶菓子を出してくれます。夏の終わりごろにこういったメニューを出してくるのも、またHostの遊び心かもしれません。

メタリックなものはチョコレートですが、中はベリーのムースでとてもおいしいです。鉱石っぽい二つのうち茶色い方はチョコレート、黄土色の方はビスケットで、こちらもいずれも美味しいです。その下にあるものは食べられません。 

以上、Hostさんでした。
さすがはコペンハーゲンで人気のレストランで、趣向を凝らした美しいお皿がたくさんあります。コースでメニューを限定することで、よりお安い価格で楽しめるようになっておりますので、とにかくお安い価格でニューノルディック料理を試したいという方におすすめです。
もしHostに行かれる際には、事前の予約が必須ですので、少なくとも1週間以上前、できればそれよりも前に予約をしておくことがおすすめです。