コペンハーゲンでレストラン巡り

美食の街コペンハーゲンを食べ尽くします。

Bastard Cafeでボードゲーム Quacksalber & Bohnanza

久々にバスタードカフェさんに遊びに参りました。

コペンハーゲン最大のボードゲームカフェであるバスタードカフェさんについては、こちらの記事をご参照ください

 今回プレイしたおすすめボードゲームは、クアックサルバーとボーナンザです。

 

f:id:copennogohan:20191022054156j:plain

基本情報

  • プレイ人数:2~4人
  • 所要時間:45分

クアックサルバーは、様々な材料から薬を調合し、最も効果的な薬を多く販売した治療師が勝ちというコンセプトのゲームです。ゲームとしては割と新しいですが、評価は高く、2018年にドイツボードゲーム大賞にノミネートされています。

各プレイヤーは、自らの素材袋からランダムに素材を引きだして薬を調合し、出来上がった薬を売ることでポイントと新たな素材を獲得するということを繰り返します。

f:id:copennogohan:20191022055754j:plain

全9ラウンドあり、獲得できるポイントや購入できる素材はどんどんインフレします。
各ラウンドでは、プレイヤーは以下の様な手順で行動します。

①スタートプレイヤーが、幸運カードを引きます。幸運カードの効果は、全員に適用されますが、カードによってラウンド中の効果発生タイミングが異なります。

②各プレイヤーは自分の素材袋から、1枚ずつ素材を引き出していきます。できる限りたくさんの素材を引き出したほうがいいのですが、 最初から入っている白キノコに書かれた数字の合計が8を超えてしまうとペナルティ(後述)が発生するため、ペナルティを意識しながらどこで引くのをやめるか考える必要があります。なおペナルティが発生する以前であれば、各々の薬瓶タイルを使って、最後に引いたタイルを素材袋に戻すことができます。一度使った薬瓶タイルは空になりますが、ルビー2つを使用して再び満タンに戻すことができます。
素材袋から出した素材は、1枚ずつ鍋にセットしていきます。その際、タイルに書いてある数字分、マスを進めていきます。また、赤青黄の3色のタイルを引いた場合には、そのタイルが持つ特殊効果を発動します。
こうして、全員がストップまたは強制ストップ(白キノコの合計が8を超えた場合)になったタイミングで、ラウンドの清算フェーズに入ります。

f:id:copennogohan:20191022054713j:plain

③清算フェーズではまず、強制ストップにならなかったメンバーのうち、最も大きな数字のマスまで進めたプレイヤーがボーナスダイスを振ります。

④次に、緑黒紫のタイルの効果を発動します。

⑤次に、ルビーの獲得です。各プレイヤーは、自分の最後のタイルが置かれたマスを確認し、そこにルビーが書いてあれば、ルビーを一つ獲得します。

⑥そしてポイントの換算があるのですが、ここで前述のペナルティがあります。白キノコの数字の合計が8以上になった人は、こちらのポイント獲得か、次の素材購入アクションのいずれかしかできなくなります。ポイントを獲得するプレイヤーは、自分の最終タイルが置かれたマスに書いてある、四角く囲まれたポイントを得ることができます。
なお序盤はこのポイントが小さいため、ペナルティを受けてでも遠くまでコマを進め、ポイントを放棄していい素材を買うといった戦略が良くとられます。

⑦次に素材タイルの購入です。各プレイヤーは、自分の最後のタイルが置かれたマスに書いてある数字(最大35)を確認し、その合計値になるまで、素材タイルを購入することができます。素材タイルのコストは、それぞれの効果説明ボードに書いてあります。

⑧最後にルビー2つを使い、雫トークンを進める、薬瓶を満タンにするといったアクションを取ることができます。雫トークンは、最初は自分の鍋の0の位置に置かれていますが、こうしたアクションにより、先に進めることができます。そうすると、次回以降のラウンドでは、雫トークンの位置からスタートして素材を置くことができるようになり、数字の底上げにつながります。

ここまでが1ラウンドで、同じようにラウンドを繰り返していき、最終的に最も多くのポイントを取った人が勝利です。なお、2ラウンド目以降は、トップとの得点差に応じて、ネズミの尻尾トークンを、雫トークンの先に置くことができ、負けているプレイヤーがハンデを獲得できます。ハンデのコマ数は、得点タイル上でトップと自分の位置の間にネズミの尻尾が何本あるかで決まります。

このゲームはドミニオンに似たデッキ構築的な要素があるものの、割と運要素が強く、またチキンレース的な判断の要素が加わっている点が素晴らしいです。実際ドミニオンのように経験者がかなり有利ということもなく、また各ターンにチキンレースを楽しみながらワイワイ楽しめますので、非常におすすめのゲームです。

f:id:copennogohan:20191022062125j:plain

基本情報

  • プレイ人数:3~5人
  • 所要時間:45分

大分古いゲームですが、こちらも1997年にドイツボードゲーム大賞にノミネートされている有名ゲーム、ボーナンザです。各プレイヤーは豆農家となり、出荷額を競い、最も多くのお金を手にしたプレイヤーが勝ちというコンセプトのゲームです。

このゲームの最たる特徴は、プレイヤーが手札の並びを変えることができず、必ず手前のカードからプレイしなければならないという部分です。また土壌が2か所しかなく、どんどん強制的に出荷させられていくこともポイントです。

f:id:copennogohan:20191022062954j:plain

具体的な流れは下記の通りです。

①プレイヤーは、手札の一番手前にある豆カードを土壌に埋めます。その際、土壌が既にほかの豆でいっぱいであれば、いずれかを出荷しなければなりません。なおその際、出荷した穀物が、コインを獲得できる条件を満たしていれば、そのカードを裏返して、適当な枚数のコインを獲得します。
逆に言えば、コインを獲得できるものがない場合、コインからできるだけ遠い豆を出荷してしまいたいですが、1枚しかない豆は優先的に出荷してはいけないというルールがあります。上の写真であれば、チリビーンは3枚あればコインが1枚、ソイビーンは2枚あればコインが1枚獲得できます。
新しい豆を埋めるためにどちらかを出荷しなければならない場合は、2枚あるチリビーンの方が有望だとしても、チリビーンを優先的に出荷しなければなりません。

②手札の一番手前のカードをプレイした後は、山札から2枚のカードをオープンにして出します。このカードも、自分の土壌に埋める必要がありますが、もし他のプレイヤーが引き取ってくれるのであれば、その義務は引き取ったプレイヤーに移ります。その際、自由に交渉をすることができ、手札のカードも含めてトレードができますが、トレードによって得たカードは、必ずその場で埋めなければなりません。

③その後、山札からカードを3枚引いて、手札の後ろに加えます。これで手番が終了になりますので、次のプレイヤーに移ります。

これらを山札が3回なくなるまで繰り返し、最終的にポイントを競います。
なお稼いだコインを3枚使うことで、土壌を2つから3つに拡大することができます。
このアクションはいつでも使えます。 

このゲームはライトかつ、行動自体もシンプルですので、誰とでも楽しくプレイできるおすすめのゲームです。手札の手順が制限されるというのも、運の影響を大きくするため、カジュアルなゲームとして素晴らしいと思います。