コペンハーゲンでレストラン巡り

美食の街コペンハーゲンを食べ尽くします。

Restaurant 108

108さんは、コペンハーゲン最高峰のレストランの一つであるノーマの姉妹店で、よりカジュアルにニューノルディック料理を楽しめるレストランです。ノーマのヘッドシェフであるクリスチャンバウマン氏とそのチームが2016年の夏に立ち上げ、コペンハーゲンの人気店となっています。ノーマ同様オーガニック食材にこだわっており、コペンハーゲンの北やオーフスの南にある自社農場で、食材を生産しています。

なおレストランの隣にはThe Cornerというカフェ&バーがあり、そちらでも高いクオリティのコーヒーやワイン、軽食、ペストリー等を頂くことができます。
The Cornerについてはこちらをご参照ください。

f:id:copennogohan:20191120052430j:plain

店舗情報

  • 住所:Strandgade 108, 1401 Copenhagen
  • 営業時間:月~木の17時~24時、金~日の12時~24時
  • https://108.dk/en/home/ 

 

f:id:copennogohan:20191120053702j:plain

f:id:copennogohan:20191120053729j:plain

カジュアルレストランらしく、あまり飾りすぎないシンプルな内装になっています。
天井も高く、ゆったりと食事をすることができます。

メニューは、1,195krで8品のおすすめコースと、アラカルトがあります。アラカルトは、前菜が100~150krくらい(キャビアを使ったものは250kr程度)、メインが200~250kr、デザートが100~150krですので、前菜+メイン+デザートの3品で、400kr~550krといったところです。

今回はせっかくなのでおすすめコースにしましたが、結論から言えばアラカルトでよかったように思います。というのも、恐らくキャビアのメニューなどがコース料金を押し上げており、そういったところを避けてアラカルトを注文したほうが、コストパフォーマンスが高そうだと感じました。

f:id:copennogohan:20191120053734j:plain

パンはコペンハーゲンではおなじみのサワードゥブレッドです。皮のガリっと感や中のもっちり感はばっちりで、少し酸味の強いタイプです。

f:id:copennogohan:20191120053747j:plain

CUCUMBERS FROM KROGERUP(コースのみ)

キュウリとチョウザメのスモークに、ナッツとたっぷりのキャビアが乗った一品です。木の器も飾り付けや色合いも、北欧テイストで美しいです。キャビアがキュウリやチョウザメに良く合っており、キャビア好きにはたまらないお皿かと思います。

f:id:copennogohan:20191120060233j:plain

STEAMED ONIONS(コースのみ)

じっくりじっくりスチームされた玉ねぎに、ズッキーニのグリル、フェンネルのソースを合わせた一品です。玉ねぎはデンマークの定番の紫玉ねぎではなく、日本人におなじみの大きな白い玉ねぎです。こちらも、北欧らしい色づかいの一品です。お味としては、割とフェンネルのソースが強めで、香草系が好きな人にはおすすめかと思います。

f:id:copennogohan:20191120060215j:plain

AUTUMNAL FRUIT SALAD(コースのみ)

ちょっとわかりづらいですが、じっくりと濃縮したリンゴに、グーズベリーなどのベリー系の果実を合わせた、フルーツカクテルのような一品です。リンゴが甘みの軸を作っているところに、酸味の強いベリーや甘みの強いベリーなど、様々なベリーが合わさって、複層的な味わいになっています。

f:id:copennogohan:20191120060239j:plain

DUCK DONUT(単品149kr)

おすすめコースのお肉は鴨2品となっていますが、前半の一品です。鴨のお肉を練りこんで作ったドーナツに、ハツとレバーから作ったソースが合わせてあります。ドーナツにかかった鮮やかな赤色のビーツのパウダーが北欧らしい色使いです。このドーナツは小麦の甘さと鴨の旨味が絶妙に調和しており、おいしいかつ面白いです。またソースはサルミソースほどの強みはなく、やや酸味があって、ドーナツの雰囲気を変えて楽しむのにぴったりです。アラカルトでも、注文してみていいおすすめの一品です。

f:id:copennogohan:20191120060234j:plain

BAKED POTATO(単品99kr)

5品目は、ポテトのピューレです。長時間かけて凝縮したピューレには、熟成したチーズとヘーゼルナッツが合わせてありますが、これまで食べたジャガイモ系のスープやピューレの中でも群を抜いて濃厚で、かなりおいしいです。ポテトとチーズの組み合わせが好きな方は絶対に頼むべきおすすめの一品です。

f:id:copennogohan:20191120060250j:plain

A LACQUERED BREAST OF COUNTRY DUCK(単品259kr)

メインは鴨に、ローストした際のグレービーソースが合わせてあります。鴨はとてもジューシーかつ噛むたびに凝縮された旨味が感じられ、ソースも絶妙なのでとてもおいしいです。メインらしくかなり大きく食べ応えがありますが、コース終盤でもすぐに食べきれてしまうくらい、よくできた一品で、おすすめです。

f:id:copennogohan:20191120060610j:plain

SLICED PEAR(コースのみ)

薄くスライスされた梨で花を形作った一品です。梨の下には確かバターミルク系のスイーツが隠れていたと思います。

f:id:copennogohan:20191120063908j:plain

CELERIAC ICE CREAM(コースのみ)

最後の一品はセルリアックのアイスクリームです。ちょっと写真が暗いのですが、実物はもう少し明るい色をしています。野菜のアイスですが、下にある濃厚なキャラメル風味のミルクペーストが良く合っておいしいです。

f:id:copennogohan:20191120064332j:plain

なおジュースペアリング(300kr)は、コンブチャ(左上)、ハーブ系のミックス(右上)、リンゴとスパイスのホットドリンク(左下)、エルダーフラワー(写真なし)、コーヒーでした。個人的に好きだったのは、ホットアップルですが、ただのアップルシナモンよりは、複雑なスパイスの香りがしました。なおコンブチャはパクチーの香りが強めでした。

以上、108さんでした。
コースはやや割高かなと感じましたが、アラカルトでうまく注文すれば、北欧テイストの素晴らしい料理を楽しめるレストランですので、よかったら検討してみてください。