GEIST(ガイスト)
GEISTさんはモダンデンマーク料理のレストランで、2019年の北欧諸国版ミシュランではミシュランプレートに選出されています。ノーマやゼラニウムといったコペンハーゲンの超人気レストランと同じく、趣向を凝らした先進的な料理を提供します。GEISTのメニューには味の想像がつかない料理がたくさん並んでおり、選ぶのがとても楽しいです。
GEISTの店舗情報
- 住所:Kongens Nytorv 8, 1050 København K
- 営業時間(ランチ):毎日12時~15時
- 営業時間(ディナー):毎日18時~1時
- http://restaurantgeist.dk/en
GEISTの中はオープンキッチンで、作っているところを見ることができます。
キッチンの見えるテーブル席の他に、テラス席、バーカウンターがあります。
GEISTでは一人当たり3~4皿がおすすめとのことで、悩んだ結果、牡蠣とグーズベリー、エビのストロベリーソース、黒ケールの目玉焼き、ホタテと手羽のロブスターソース、若鴨とブルーベリーのアラビカソース、レモンタルトとブラウンバターのアイス、チェリーとココアソルベを注文しました。
牡蠣は素材のレベルが高く、大きくてコク深いのですが、甘みとシャキシャキ感のあるグーズベリーのサポートでとてもおいしいので、おすすめです。デンマークでこのレベルの牡蠣が食べられることに感動を覚えます。
エビは丁寧な調理により、甘みが前面に押し出されているため、ストロベリーとの相性が驚くほどよく、おいしいです。エビの調理に使われている塩がいいアクセントになっています。新北欧料理らしい綺麗な見た目の一品でもありますので、少し冒険してみたい方におすすめです。
ケールは塩気強めのケールと、半熟の目玉焼きがいいバランスでおいしく、パンによく合います。
ホタテと手羽とロブスターという、うまみの強み素材をうまく合わせ、複雑な味わいを生み出している一皿です。バランスよく口に入れないと、それぞれの味で終わってしまうのですが、うまく3つが合わさったタイミングでは、GEISTがこの料理で目指しているであろうところが少し見えてきます。食べたことのない味で表現が難しいですが、おいしいです。
ジューシーな若鴨と甘いブルーベリーに、かなり香ばしいコーヒー豆のソースを合わせた一皿です。若鴨とブルーベリーで十分においしいのですが、焙煎仕立てのような香りの強いソースが合わさることでぐっと複雑さがまし、別の雰囲気が生み出されます。
これまたGEISTらしい攻めた一品で、コーヒーソースはかなり香りが強く苦みがありますが、ビターな料理が好きな方にはおすすめの一品です。
さっぱりとしたレモンタルトに、強すぎないキャラメルとブラウンバターアイスが濃厚さを足し、爽やかでありながらコクがあるデザートでおいしいです。全体としてちょうどよくまとまっており、GEISTの面白い料理に挑戦した後に一息つくのにおすすめではないでしょうか。
ココアソルベの下に、チェリーのコンポートがゴロゴロとは言っています。
チェリーは甘みが最大限引き出されており、ココアのソルベにも全く負けず、いいバランスとなっています。全体として甘すぎることもなく、おいしいです。
以上、GEISTさんでした。
北欧スタイルの最先端の料理を提供する中では珍しい、アラカルトで注文が可能なレストランですので、どこまで冒険するかを自分で決めることができる点で、割と使いやすいと思います。